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イヌの大規模かつ網羅的なDNAメチル化情報基盤を開発!~様々なイヌの疾患のメカニズム解明?治療開発への貢献に期待~(獣医学研究院 特任准教授 山崎淳平)

2021年5月24日
北海道大学
アニコム先進医療研究所株式会社

ポイント

●イヌの様々な組織における大規模かつ網羅的なDNAメチル化情報取得に成功。
●それぞれの組織に特有なDNAメチル化パターンを発見。
●様々な組織から生じるイヌの疾患メカニズム解明と治療開発への進展に期待。

概要

北海道大学大学院獣医学研究院/One Health リサーチセンターの山崎淳平特任准教授,アニコム先進医療研究所株式会社の松本悠貴研究員,コリエル医学研究所(アメリカ)のJaroslav Jelinek教授らの研究グループは,イヌの各組織におけるDNAメチル化の大規模かつ網羅的な情報の取得に成功しました。

DNAメチル化とは遺伝情報を持つDNAへの修飾の一つであり,ATGC4塩基の情報に「依らない」メカニズムでありながらも細胞の正常な発生や分化などに重要であり,その異常が様々な疾患に関わっていることが知られています。本研究では次世代シークエンサーを駆使した手法を独自に樹立の上,イヌの16種類の正常組織におけるイヌゲノム上の130,000カ所以上のDNAメチル化情報の取得に成功しました。この情報を解析したところ,各正常組織特有のDNAメチル化パターンが存在すること,その違いが遺伝子発現の差に関連していることが判明しました。

現在,イヌの様々な疾患における発生メカニズムの解明に遺伝情報の解析が進められていますが,特異的な遺伝子変異によって発生する疾患は稀です。よって,DNAメチル化の異常といった遺伝子変異以外によるイヌの疾患に関連するメカニズムの解明が期待されますが,本研究で取得されたような正常組織における情報基盤が未完成でした。本研究成果は今後のイヌの疾患研究及び様々な環境因子によるDNAメチル化の影響とその関連を解析する上で重要なデータとなります。

なお,本研究成果は,2021511日(火)公開のScientific Reports誌にオンライン掲載されました。

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本研究成果と今後の展望
健康な犬の各種組織の"基本"DNAメチル化パターンデータを構築。
将来的には,様々な疾患における傷害された組織のパターンと比較することで病気のメカニズム解明や診断マーカーの開発が見込まれる。