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北方生物圏フィールド科学センター植物園 概要?使命

お知らせ

概要

 北方生物圏フィールド科学センター植物園は、北海道大学の大学植物園、大学博物館として植物学や博物館機能に関する研究を行うとともに、現代の植物園に求められている絶滅危惧植物の保全、増殖活動を行っています。同時に、学内共同施設として植物学、動物学、民族学、考古学など関連分野の研究?教育を支援する役割も担っています。
 このサイトは、植物園の一般公開に関する情報とは別に、研究?教育機関としての植物園が実施している活動と、所蔵?管理するコレクションや資料、研究フィールドの特徴について紹介し、研究?教育利用の促進を図ることを目的としています。 (一般公開に関する情報はこちら
 なお、植物園は2001年に農学部附属植物園と農学部博物館が統合し、北方生物圏フィールド科学センターの施設として一体となって活動していますが、このサイトではコレクションの歴史や特徴をわかりやすく説明するために、便宜的に植物園部門?博物館部門に区分して紹介しています。

使命

 北大植物園は、農学部附属植物園と農学部博物館が、2001年に北海道大学北方生物圏フィールド科学センター(FSC)の発足とともに統合された施設です。FSC内では、生物生産研究農場、静内研究牧場とともに耕地圏ステーションを形成し、森林圏?水圏ステーションを構成する各施設と連携した活動も行っています。また、博物館法上の博物館相当施設としても位置付けられていて、大学の施設であると同時に社会教育の場としても機能しています。
 北大植物園は開園以来、大学植物園?大学博物館としての設置?活動目的に基づいて、以下に掲げる事柄を大きな使命と位置付けてきました。

?北方域を主な対象とする植物分類学?植物生態学の研究と教育
?育成植物の導入?管理
?自然史?歴史?民族?考古等の博物標本の体系的収集?管理
?研究資源としての管理植物?標本の活用およびその支援
?調査?研究?教育フィールドとしての管理と活用支援
?社会教育を目的とした展示?公開

 これらの使命の実現によって、北大植物園は、大学創設期より北大の知の創出?発信の場として機能してきましたが、近年の自然環境および社会環境の変化に伴い、新たな役割が求められています。
 現在、人類の環境改変に伴い、日本の野生維管束植物の約4分の1の種が絶滅の危機に瀕しています。長年のフィールドワークにより収集?蓄積してきた標本と育成植物?系統保存株をもつ北大植物園は、とくに北方域?冷温帯の植物多様性保全に対する研究と実践の中核的施設として、その役割を果たすことが期待されています。この新たな使命の実現のために、希少植物の保護?増殖だけでなく、生物多様性保全という人類共通の課題への取り組みにおいて国際的に活躍できる次世代の研究者、専門家の教育?育成に、積極的に取り組んでいます。