【Academic Fantasista 2023】札幌日大高校で出張講義を実施

「『多文化』化する北海道の今を考える」高等教育推進機構 准教授 平田未季

言語学を専門とする平田さんは、「多文化」化が進む北海道において、外国人居住者の人々と共生するために私たちができることを生徒たちに問いかけました。北海道では若い特定技能の在留資格を持ち働く人が増えていますが、日本語を学び続ける人は非常に少ないといいます。私たちが「やさしい日本語」を使うよう心がけることで、日本に労働力をもたらしてくれる彼らの生活が快適なものとなれば、結果として私たち自身の利益にもなると話した平田さん。生徒たちに「外国人居住者との交流に関心を持ってもらえたら」と伝えました。

生徒たちに問いかけながら講義を進める平田准教授生徒たちに問いかけながら講義を進める平田准教授

講義を聞いた生徒からは「人口減少、高齢化が進む社会で、留学生の受け入れは必須であると思うが、制度の拡充を北海道の実情に合わせた形で広げていくことが必要だと感じた」「日本語は敬語(です?ます)の方が外国人にとって優しい日本語であることに驚いた」等の声が聞かれました。

日時:2024年3月6日(水)14:30-16:00
会場:札幌日本大学高等学校
参加生徒:中学生、高校1-2年生 計10名

(広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門)

アカデミックファンタジスタとは?

北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業、「アカデミックファンタジスタ(Academic Fantasista)」。内閣府が推進する「国民との科学?技術対話」の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しています。今年度は北海道の高校等を対象に31名の教員が講義を実施しています。2023年度の参加教員はこちら

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